2018/4/16 アルコールパラダイスに記事が掲載されました!
多様性の時代にマッチング!クラフトビールの躍進
画一的な大手ビールメーカーの独壇場が変わりつつあります。
キリンビールが飲食店向けにクラフトビール専用サーバー「タップマルシェ」を2017年4月より一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)に導入。2018年春より全国展開。
クラフトビールとは「小規模で醸造したビール」のことで昔は「地ビール」と呼んでました。20年くらい前からアメリカを筆頭に「クラフトビール」と呼ばれ始め、日本でもその名が定着しました。
装置産業の代表格と言われるビールは量を各社追い求め、今日まで至りました。その大手メーカーが小仕込みのビールを販売するということは真逆のことであり、社内でも侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論がなされたと聞きます。結果、タップマルシェは好調で導入した飲食店からも客単価が上がり、評価を得ています。
ドリンクの流行りが比較的似ている日本でも右肩上がりで増えており、総ビール市場が縮小するなかで、量のシェアでクラフトビールが1%にまでなりました
2016年にアメリカではクラフトビールのシェアが量で12%、金額ベースではなんと21%を超えています。
ドリンクの流行りが比較的似ている日本でも右肩上がりで増えており、総ビール市場が縮小するなかで量のシェアで1%にまでなりました。
この1%ですが11tに満載した大型トラックが東京から小田原まで並んだもの凄い量なんです。
2015年でクラフトビールの総量は2.7万KL、ビール総量は273.6万KL(発泡酒を除く)
今後もクラフトビールから目が離せず、喉越しからも離せません
これは消費者の飲用動向にも深くかかわっています。
すっきりとして、キリッと泡立ちのいいタイプが比較的多い大手メーカーのビールからジューシーだったりスパイシーだったりと様々な個性の強い小生産者のビールを少々高価でも飲みたい人が増えており、所謂ビアパブでは連日大盛況なお店も増えています。
2020年から2026年まで3回に分けてビールは減税予定になっており、追い風になるのは間違いなく、益々クラフトビールから目が離せず、喉越しからも離せませんね。